「おまえのせいで、負けたんだ!」
叫び声に近い怒号が、部屋中に響く。
「なんであの場面で練習通りにできないんだ、この役立たず!」
胸ぐらをつかみ、容赦なく罵声を浴びせる。
責められている彼は、目前の怒りに満ちた目から視線をそらし、力なく下を向いている。
周りにいたチームメイトは、無言でただただこの状況を傍観していた。
皆、どういう気持ちで今を過ごしているのか。
怒鳴り散らす彼と同じ気持ちなのだろうか。
それとも、ミスをした彼に同情しているのだろうか。
何も考えずに、ただボーっと時間が過ぎるのを待っているのだろうか。
表情からは、何も読み取ることができない。
が、一つだけ言えることがある。
おそらく、彼らには、大事な選択肢が欠けている。
人生を左右するといっても過言ではない、あの選択肢が。
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皆さん、ごきげんはいかがですか?
ちびくろです。
今回は、「他人のせいにする人」についてぼくが考えたことを書いていこうと思います。
「皆さんは冒頭のショートストーリーを読み、何を考えましたか?」
…少し、質問が漠然としていますね。申し訳ございません。
それでは、質問を変えます。
「もしあなたが傍観していたチームメイトであれば、何を考えていたと思いますか?」
ここで一度立ち止まり、考えてみてください。
考えましたか?
では、続きをどうぞ。
この質問の答えは、もちろん一つではありません。
回答は人それぞれ、みんな違うと思います。
実は、この際に重要なのは答えではありません。
選択肢です。
今一度、答えを出すまでの過程を振り返ってみてください。
その中で、どんな選択肢が出てきましたか?
そして、あなたの選択肢にはありましたか?
『”自分”のせいで負けた』という選択肢が。
どうでしょうか。
ぼくが考えるに、この選択肢が出てきたか否かでは、天と地の差があります。
それはもう、大きな差です。
「物語の情報が少なすぎて、そんな考えは出てこなかった。もっと細かく書いてもらえば、私もそう考えたはずだ。」
そうおっしゃる方もいるかと思います。
ですが、実はその反応もあまり喜ばしいものではありません。
ここまで、こんなに長々と、何が言いたいかもわからず、しかも挑発交じりに書いてしまい、本当に申し訳ございません。
イライラさせてしまったことを、謝ります。
これまでの問いで、ぼくが伝えたかったこと。
それは、
「すぐに他人のせいにしてしまう人はかなり危険だよ」
ということです。
なぜ、ぼくがそう考えるのかというと、
ぼくがもともとゴリッゴリの人のせいマンだったからです。
もうそれはそれは、ゴリッゴリでした。
例えば、
「いま自分が掃除ができないのは、そういう教育をしてこなかった親のせいだ」
とかね。
クソですね、クソ。書きながら自分でも腹が立ちます。
当時の自分に後ろからスライディングかましてやりたいです、ほんとに。
ちゃっかりアウトですね。どうでもいいですね。
まぁ、それほどクソみたいなやつだったんです。
そんな人間の底辺のようなぼくを救ってくれた考え方があります。
それは、「まずは自分を主語にして考えてみる」
つまり、「自分のせいにする」ということです。
そうすることで、自分を成長させることができたのです。
これだけじゃ「?」となると思うので、少し詳しく説明していきましょう。
例えば、遅刻魔の友人が約束の時間に遅れてきたとします。
そこで、
「また遅れてきた、あいつはほんとにダメな奴だな」と考えるか、
「あいつがよく遅刻するのは分かっていた、自分にできたことは何か」と考えるか。
前者では、他人のせいにして、そこで終了です。1ミリも成長はありません。
ですが、後者は全く違います。
後者の考え方では、思考を続けることができるのです。
「友人は、おそらく今日も遅刻してくるだろう。
では、彼には本当の集合時間の30分前に、集合するように伝えるのはどうだろう」
これです、これなんです。
「どうやったら彼を遅刻しないようにできるのだろう」
と、自分にできることを考える。
自分を主語にして思考を続けることで、工夫をするようになるんです。
これができるかできないかでは、ものすごく大きいですよ。
いや、マジで。
そのうえ、さらに。
素晴らしい特典が付いてきます。
その思考の癖をつけることで、自分の力で外部を変えられることを知ることができます。
全てを周りのせいにしていた当時の自分は、自分の外部に振り回されていました。
自分のことは、外的要因で決まる。
ただ、自分はその水の流れに従うだけ。
今考えると、超絶にダサい。
その思考をとっぱらって、まずは自分にベクトルを向けてみる。
そうして初めて、自分にできることは意外と多いのだと気づけます。
最初は、すごく勇気がいると思います。
なぜなら、怖いからです。自分のせいにするのが怖い。
それは、仕方のないことです。
人間は、自分のことを一番かわいがります。甘やかします。
他人のせいにすることで、楽に責任を逃れ、大切な自分を守るのです。
これは、あなただけじゃありません。みんなそうです。
もちろん、ぼくもそうでした。
ですが、このままだと、あなたはただ外の刺激に振り回されるだけです。
周囲の状況にイライラし、自分の不幸を嘆き、歯ぎしりをしながら毎日を過ごすでしょう。
自分でその状況を変えられるはずなのに。
非常に、非常にもったいない。
すぐ人のせいにするのではなく、
1.自分にベクトルを向け
2.工夫を凝らし
3.状況を変える
この3つのステップを踏むことで、あなたは変われます。間違いなく。
さぁ、勇気をふりしぼって、進みましょう。
焦らず、一歩ずつ進みましょう。
自分の変化を味わうように、少しずつ、少しずつ。
この記事が、少しでもあなたの変化の手助けになれば、幸いです。
それではまた。
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